G検定資格試験で理解すべき推論・探索を現役DSが網羅的に解説!

「推論・探索・探索木・幅優先探索・深さ優先探索」など、G検定の勉強を始めると、第1次AIブームに関連する用語がいくつも出てきます。

「似たような言葉が多くて、違いがよく分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

はやたす

難しいと感じますが、推論と探索もG検定資格試験の出題範囲です。

はやたす

ここを押さえておくと、G検定で頻出の問題に確実に答えられるようになります。実際に出題されるのはほぼ「探索木」に関する問題なので、そこを重点的に解説します。

G検定の全体的な学習の進め方は「【完全攻略】G検定の試験概要と勉強方法!10時間合格の裏話」にまとめているので、まだ読んでいない方はあわせてチェックしてみてください。

監修者:はやたす

◾️Tech Frontier(テクフロ)主催(400名越え)
・Python×データサイエンス実践エキスパートコース
・AXエンジニアコース
◾️Pythonブートキャンプ出版
◾️大学オープンキャンパス・オリエンテーション登壇
◾️受講生実績→業界TOP
◾️データサイエンス転職者を6ヵ月〜1年で多数輩出

目次

推論と探索とは

推論と探索は、第1次AIブーム(1950年代後半〜1960年代)の中心技術です。

第1次AIブームの時代背景

第1時AIブームの背景を整理しておきましょう。

時代背景内容
データ量インターネット登場前のため、
今と比べてデータが少ない
計算資源コンピューターの性能が低く、
処理できる量も限られていた
できたこと定義が単純・明確な問題であれば答えを導き出せた

このような制約の中でも、「推論×探索」を組み合わせることで、ある種の問題は解けるようになりました。

推論とは

すでに知っている知識やルールをもとに、未知の事柄を予測することです。

自分の知っている知見から「こうじゃないか」と予測するイメージです。この推論によって、どの選択肢が良さそうかを判断していきます。

はやたす

たとえば「データサイエンスを学ぶか、英語を学ぶか」で迷っているとします。学生時代に数学が好きだったという経験があるなら、「自分にはデータサイエンスが向いているかもしれない」と推論できますよね。これが推論です。

探索とは

目的までの道を場合分けや試行錯誤で探っていくことです。

身近な例で言うと、Googleマップやカーナビです。

はやたす

「この道が最短」「こっちが料金が安い」「高速を使えばこの時間に着く」という複数のパターンを提示してくれますよね。あの場合分けこそが探索です。

推論×探索=人間の問題解決プロセス

推論と探索を組み合わせると、ほぼ人間の問題解決プロセスと同じです。

  1. 推論:知識・経験をもとに「どの選択肢がよさそうか」を判断する
  2. 探索:その選択肢を実際に辿り、確かめていく
はやたす

第1次AIブームでは「この2つを組み合わせれば、人間と同じようにAIで問題解決できるのではないか」という発想がブームになりました。

代表的な探索手法

第1次AIブームでは、いくつかの探索手法が生まれました。大きく4系統に分類できます。

系統手法概要
基本的な探索探索木問題の状態遷移を木構造で表して
場合分けする
ゲーム戦略ミニマックス法自分の番は自分が有利に、相手の番は相手が有利に手を打つ前提で戦略を立てる
ゲーム戦略αβ法ミニマックス法を高速化。結果が変わらないパターンを省略する
確率的探索モンテカルロ法ランダムな試行を繰り返して
評価する
全探索ブルートフォース全パターンを網羅的に探索する
はやたす

G検定でよく出るのは「探索木」です。ミニマックス法やαβ法などは出題頻度が低いため、探索木を重点的に押さえておけば問題ありません。

探索木とは

問題の状態遷移を木構造で表したものです。

「場合分けを繰り返していけば、いつか目的に到達できる」という発想が元になっています。コンピューターは単純な計算の繰り返しが得意なので、この場合分けをどんどん繰り返させれば解けるのではないか、というアイデアです。

探索木のイメージ:お出かけするかどうかの判断

たとえば「今日お出かけするかどうか」を場合分けするとします。

  • スタート → 気温20°以上か?
  • 20°以上(G)→ 晴れか雨か?
  • 晴れ(I)→ お出かけしやすい / 雨(H)→ やめておこう

このように条件を枝分かれさせて場合分けを続けていくのが探索木です。

探索木で解ける問題の例

代表的な問題
  • ハノイの塔:大きさの違う円盤を1つずつ動かして、別のポールに同じ並びを再現する問題
  • ロボットの行動計画:お掃除ロボットが部屋を順番に掃除していく経路

ロボットの行動計画では、「状態・行動・結果」の3つの遷移で行動を記述するSTRIPS(ストリップス)という手法が使われました。

また、英語の指示でコンピューターを動かすシステムをSHRDLU(シルドル)といい、積み木という限られた世界でコンピューターと自然な会話ができた第1次AIブームの代表例として紹介されます。

はやたす

STRIPSやSHRDLUはG検定でほぼ出題されません。「こういうものがあった」という程度の理解で大丈夫です。

ゲーム戦略で使われた探索手法(参考)

ミニマックス法とαβ法は、オセロ・チェス・将棋・囲碁などのボードゲームで活用されました。

手法概要
ミニマックス法自分の番はスコアを最大化、
相手の番はスコアを最小化する前提で戦略を立てる
αβ法ミニマックス法の高速化版。
結果が変わらないと確定したパターンの探索を省略する
はやたす

囲碁の打ち方の組み合わせは約10の360乗通りもあり、これらの手法では人間のプロレベルには届きませんでした。囲碁AIで有名な「AlphaGo」は、第3次AIブーム以降のディープラーニングで実現されたものです。

モンテカルロ法は、ランダムな試行を繰り返して評価する手法です。囲碁の9×9盤面ではプロ棋士と同レベルに達したこともありました。

はやたす

モンテカルロ法で分かった重要な発見が、「人間が評価基準を決めるより、数をこなして最良のものを選ぶほうがいい結果になる」ということ。YouTubeの動画制作なんかにも通じる話です。

探索手法の用語整理

G検定で頻出なのが、幅優先探索と深さ優先探索の違いです。ここをしっかり整理しておきましょう。

幅優先探索

出発地点から近いノードを端から順に探索していく方法です。「幅(横方向)」を優先して進みます。

上の層を全部チェックしてから次の層へ進むイメージです。S → A → B, G(横を先に)→ C, D → H, I…という順番で探索します。

内容
メリットゴールまでの最短経路が必ず見つかる
デメリット途中のノードをすべて記憶するため、
メモリ使用量が大きくなる

深さ優先探索

行けるところまで進んで、行き止まりになったら1つ手前に戻る方法です。「深さ(縦方向)」を優先して進みます。

どんどん奥まで進んで、詰まったら戻るイメージです。S → A → B → C(行き止まり)→ D → E(行き止まり)→ F…という順番で探索します。

内容
メリット解が見つからなければ戻るだけなのでメモリを節約しやすい。運が良ければ早く解が見つかる
デメリット運が悪いと解が見つかるまで時間がかかる。
最短経路は保証されない

2つの探索方法の比較

幅優先探索深さ優先探索
進み方横方向(層ごと)に順番に探索縦方向に可能な限り深く進む
最短経路必ず見つかる保証されない
メモリ多く使う節約しやすい
得意なケース確実に最短経路が欲しいときメモリに制約があるとき

試験でよく出る引っかけポイント

はやたす

この3つは特に間違えやすいので、必ず押さえておいてください。

G検定 頻出の引っかけ問題
  • 「幅優先探索はメモリ使用量が少ない」→ 誤り(メモリを多く使う)
  • 「深さ優先探索は常に最短経路を見つけられる」→ 誤り(運が悪いと遠回りになる)
  • 「モンテカルロ法は全パターンを網羅的に探索する」→ 誤り(ランダムな試行で評価。全探索はブルートフォース)

推論と探索の限界

第1次AIブームで研究された推論と探索には、明確な限界がありました。

内容
強みルールが明確な問題には強い
(チェス・パズル・迷路など)
限界現実世界はルールが曖昧。
探索パターンが爆発的に増えて対応できない

現実の問題は「おもちゃの問題(トイ・プロブレム)」とは違います。あらゆる状況に対応しようとすると探索パターンが膨大になり、処理が追いつかなくなります。

はやたす

「簡単なことはできるけど、実際には使えないじゃないか」という失望から第1次AIブームは冷め、1970年代に冬の時代を迎えます。この限界は「知識獲得のボトルネック」にも繋がっていきます。

G検定資格試験の推論・探索まとめ

この記事では、第1次AIブームの中心技術である「推論と探索」を解説しました。

テーマポイント
推論とは既知の知識・ルールをもとに未知のことを予測すること
探索とは目的までの道を場合分け・試行錯誤で探っていくこと
探索木問題の状態遷移を木構造で表して場合分けする手法。
G検定で最頻出
幅優先探索横方向に順番に探索。
最短経路が必ず見つかるがメモリを多く使う
深さ優先探索縦方向に可能な限り進む。
メモリ節約できるが最短経路は保証されない
ミニマックス法・αβ法ボードゲームで活用。
αβ法はミニマックス法の高速化版
モンテカルロ法ランダムな試行を繰り返して評価
ブルートフォース全パターンを網羅的に探索。
実装は簡単だがメモリを多く消費
推論・探索の限界現実世界はルールが曖昧で探索パターンが爆発し、
実用化できなかった
はやたす

G検定頻出ポイントをもう一度整理しておきます。
探索木・幅優先探索・深さ優先探索の仕組みと違いを押さえる
・幅優先=最短経路は保証されるがメモリが多い
・深さ優先=メモリは節約できるが最短経路は保証されない

G検定に合格するための学習ロードマップ

推論と探索の知識が整ったら、次は試験対策を効率よく進めましょう。「どの参考書を使えばいい?」「どの順番で学習を進めれば効率的?」という疑問にまとめて答えたのが、次の記事です。

【完全攻略】G検定の試験概要と勉強方法!10時間合格の裏話

はやたす

忙しいビジネスマンでも最短10日間で合格できる学習手順を、ステップごとに解説しています。ぜひ続けて読んでみてください。

G検定合格の先:資格だけでは収入は上がらない

G検定の合格を目指しているあなたに、ひとつ正直な話をさせてください。

G検定の資格を取ることは、もちろん大事です。AIの基礎知識を体系的に学べるし、スキルの証明にもなります。

ただ、資格を取っただけで収入が上がった・転職できた、という方はほとんどいません。

はやたす

「G検定に合格したのに、仕事や年収が何も変わらない…」そう感じている方は、実はかなり多いんです。

なぜかというと、企業が求めているのは「AIの知識がある人」ではなく、「AIを使って業務課題を解決できる人」だからです。

資格はあくまで入口です。実務で使えるスキルがあってはじめて、転職での評価が上がり、現職でも年収アップにつながります。

資格取得後に差がつく、実務スキルとは

収入が上がる・転職できるスキル
  • Pythonを使ったデータ分析・可視化
  • 機械学習モデルの構築と業務への応用
  • AIツールを活用した業務効率化
  • データをもとに意思決定を支援するレポート作成

テクフロ(TechFrontier)で実務スキルを身につける

そのために活用してほしいのが、TechFrontier Python×データサイエンス実践エキスパートコースです。

テクフロ最大の特徴は、基礎学習とアウトプットの割合が一般的なスクールと真逆な点です。多くのスクールが数ヶ月を基礎学習に充てるのに対し、テクフロは1ヶ月で基礎を終え、2ヶ月目からデータ分析コンペ(Kaggle / SIGNATE)に取り組む設計になっています。

G検定・E資格を取得済みでしたが、実践でどう使えばいいかわからない状態でした。資格はあるのに何もできない、というギャップにずっとモヤモヤしていました。テクフロに参加してからはコンペで複数メダルを獲得しつつ、1年かけて社内でAIツールのPoCを実施し、導入に成功。社内AI担当になることができました。(40代・男性 / 社内AI導入)

累計受講生350名超(2026年4月時点)、参加者の8割以上が転職・コンペ入賞・業務活用・副業獲得などの成果を出しています。G検定に合格したら、ぜひ次のステップとしてテクフロでの学習を検討してみてください。

G検定対策チェックリスト(無料プレゼント)

今回、本記事を読んで「最短最速でG検定に合格したい」と思ってくれた方のために、「G検定対策チェックリスト」を無料でプレゼントしています。

受け取り方は、以下の画像をタップして、メールマガジンに登録ください。

はやたす

本業で時間がなくても、たった10日間でG検定に合格するための演習問題も出題してます。

はやたす

本業が忙しい中でも、たった10日間でG検定に合格するためにも、ぜひ受け取りください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次